0001それでも動く名無し
2023/04/28(金) 02:43:20.35ID:dE6QKxbzpダークマターの有力候補を特定か
香港大
アインシュタインリングの形状のゆがみ具合を解析することで、重力レンズ効果をもたらしている質量物がなんなのかを推定する試みが、香港大学の研究者らによって実施され、その結果がNature Astronomyで公開された。
アクシオンは電子の1億分の1以下の質量しか持たない仮想粒子で、WIMPは逆に電子の質量の20万倍程度の質量をもつと考えられている重い仮想粒子だ。ただし今回の論文でダークマターの本質の見極めが完全にできたわけではなく、アクシオンもWIMPもその存在を直接観測できた事例はまだない。さらに言えばダークマターの本質が宇宙誕生時に無数に誕生していたかもしれない原始ブラックホールである可能性もあると主張する科学者も存在する。
ダークマターは宇宙の質量の約26%を占める正体不明の存在だが、銀河の運動の観測結果は、ダークマターの存在を仮定しなければどうしても説明がつかない。また人類が観測可能な物質の質量は宇宙の質量の約5%しかなく、ダークマターの正体を解明しなければ宇宙の仕組みを正しく理解することにつながらない。それを特定できる日が来たとしても、宇宙の残る質量の69%の占めるダークエネルギーというさらに得体の知れない存在が人類に立ちはだかる。