未婚率の増加とともに、密かに叫ばれている童貞率の増加。日本性教育協会が2011年に発表した「第7回青少年の性行動全国調査報告」によると、
2005年から2011年にかけて、大学生男子、高校生男子、中学生男子のすべてで、「性交経験率」が減少している。

童貞率が上がっているということは、30オトコのなかにも「黙っているけど実は…」という“隠れ童貞”が増えているかもしれない。
しかし、このままでは一生…ということもありうるのでは? 統計学者の鳥越規央さんに、童貞男性が生涯童貞であり続ける確率を出してもらった。
「まずは、国立社会保障・人口問題研究所が行っている『出生動向基本調査』(>>1�から、男性の童貞率を見てみましょう」(鳥越さん・以下同)

■性経験のない未婚男性の割合
2010年
20~24歳 40.5%
25~29歳 25.1%
30~34歳 26.1%
35~39歳 27.7%

2015年
20~24歳 47.0%
25~29歳 31.7%
30~34歳 25.6%
35~39歳 26.0%

「2010年に『20~24歳』のカテゴリにいた人は、2015年には『25~29歳』のカテゴリに入ります。
ここから、20~24歳だった男性が5年後もまだ童貞である確率を出しましょう」

0.317÷0.405=0.783

つまり、78.3%の確率で5年後も童貞であり続けるというわけだ。
2020年以降も童貞率の数値が2015年と変動しないと仮定すると、10年後はどうだろうか。

0.256÷0.405=0.632

「20~24歳の童貞男性が10年後、30~34歳になっても童貞のままでいる可能性は63.2%、半分以上もあるというわけです。
25歳を超えると、童貞卒業は困難になってしまうのかもしれません」