長きにわたるアメリカの野球史で初となる「先発投手によるサイクル安打」の偉業はならなかった。それでも、最終打席を迎える以前に大谷は球史に埋もれていた大記録を呼び起こしていた。というのも、8奪三振を記録した先発投手が単打、二塁打、三塁打をマークしたのは、1923年8月25日にデイブ・ダンフォース(セントルイス・ブラウンズ)がやってのけて以来の快挙だったのだ。