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 「巨人5-4広島」(28日、東京ドーム)

 1発目で劣勢だったチームの流れを変え、2発目で自身の完全復調を印象付けた。巨人・坂本勇人内野手(34)が逆転3ランを含む昨年7月以来の1試合2発で勝利に貢献した。「開幕からこれだけ打てないっていうのは初めて」と苦しむ中で見えた希望の光。「何とか早く巻き返したい」と力を込めた。

 左翼ポール際に打球が吸い込まれると右拳を握った。2点を追う四回2死一、三塁から遠藤のチェンジアップを強振。「全然打ててないので、何とか打ちたいと思って(打席に)入ったら最高の結果になった」。さらに八回1死には元同僚・戸根の直球を捉え、左中間席へソロを放った。

 ここまで打率1割台と低迷。この日も試合前練習で「亀井さん(打撃コーチ)といろいろ話しながらやっていた」。試行錯誤の成果とも言える3安打4打点の大暴れとなった。

 通算猛打賞は179回となり、2リーグ分立後で歴代単独4位に浮上。3位の野村克也氏(180回)にあと1回と迫った。「正直、過去は過去だと思う」と話した背番号6。「日々新たにやっていきたい」と先を見据えた。