1992年10月17日夜、被害者はAの運転する車に乗り2人でハロウィンパーティーへと出掛けた。
しかしAが会場周辺の地理に不慣れであったことから訪問先の家を間違え、ロドニー・ピアーズ(当時30歳)一家の住む家へと辿り着いた。
2人はそれに気づかないまま玄関のベルを鳴らし、勝手口で応対したピアーズの妻は玄関先の2人を見つけるとすぐさまドアを閉め、夫に銃を持ってくるよう要求した[2][3]。
それに応じてピアーズは寝室からレーザースコープ付きのスミス&ウェッソン社製.44マグナム拳銃を持ち出し勝手口へと向かい、2人に向け構え、「フリーズ(Freeze 日本語で「動くな」の意)」と警告した。
だが被害者はピアーズに対し「パーティーに来たんです(We're here for the party.)」と説明しながら車庫の中に入り勝手口に近づいた。この行為からAはフリーズを「プリーズ(Please 日本語で「こっちへ来い」という意で使われる時がある)」と聞き間違えたともみられる[2]。
ピアーズは発砲し、弾丸は被害者の左肺を貫いた。救急車が呼ばれたが、被害者は出血多量により搬送中に死亡した[4][5][2]。