0001それでも動く名無し
2023/05/02(火) 00:54:21.51ID:ARuR6NAa0馬鹿馬鹿しい、、そう一言を言い残したワイは焦がれた枯風に風邪をなびかれながら紅色に染まり切った懐かしくも切ない夕暮れを背景に葉巻を口に当てる。
そんな行き場のない哀れな感情を何処かへ捨て去り、何かを決心したかのように夕暮れに背に向ける。
「ただ、こんな未来も悪くねぇかもな」
少し唇を綻せながら発したその一言は、何処か哀愁を漂わせ、それでいて希望のようなものを感じさせる一言。
そう、ここから始まるのだ
未来という螺旋はワイを巻き込み、常に回り続ける。
そう、、
━━━━━始まる、始まるのだ。