「巨人の選手だったんですか?」巨人をクビになりハローワークに通った田原誠次が、工場勤務で見つけた“本当の幸せ”

工場は朝8時に始業し、休憩を挟んで17時まで働きます。時には残業をする日もありました。

三菱の工場で働いていた時にネジを締める作業は得意にしていたので、「いいね、速いね」と褒めてもらえました。  
普通の人より体が大きかったこともあり、年下の職場仲間から「何かやってたんですか?」と聞かれました。
野球をやっていたと答えると、草野球に誘われました。  
初めて草野球をやった時、みんなから「めっちゃすごくない?」と驚かれました。
「一応、プロでやってたんだ」と伝えると、その噂は職場で広まっていきました。

「休みが出たから田原さんはこのラインに入って」「人が足りないからこっち入って」と重宝してもらえるようになりました。
工場長からは「あんたに休まれると困る」と言われました。
巨人でも工場でも、僕は変わらず「便利屋」として自分の居場所を見つけられたのです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/277cff806edca1d486afd3082f4b89dca80b8d2a