現役引退した前巨人の山口俊氏(35)が、都内で飲食店経営をスタートしたことが1日、わかった。大相撲の元幕内力士だった父・久さんへの思いを胸に、「ちゃんこ屋」のオーナーに転身した。

 全身黒でシックに決めた装いで、ひときわ大柄な男性が店内を歩き回る。カウンター内で料理の盛りつけもすれば、皿洗いもする。食事を終えて帰るお客さんを店頭で姿が見えなくなるまでお見送り。19年に15勝を挙げて最多勝に輝いた右腕は、すっかり店の主(あるじ)になっていた。

 現役時代から漠然と、引退後の自分の姿を思い描いていた。「僕が育った味、父親が残してくれた味を、もっといろいろな人にも味わってもらいたいなあと思ってました」。地元・大分で父が残した店「たにあらし」を継ぐ兄・涼さんと「兄弟で一緒に盛り上げていこう」と話し、同じ料理を提供することに決め、店名は「TANIARASHI」とした。

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