今回のWBCでは日本で試合が行われた準々決勝までは、12球団からトレーナーが派遣されて、宿舎などで担当チームの選手のメンテナンスを行ってきている。
ただ、試合会場に入れるのは、このヘッドトレーナーを含めて4人だけ。試合前のメンテナスなどはこの4人に任されることになる。

 もちろん帯同している12球団のトレーナーとの情報交換は密に行われ、これまでは施術で特に大きな問題が出たこともなかった。
しかしその一方でこのヘッドトレーナーの施術は「マッサージはさする感じで弱いが、ストレッチになると急に圧を強くかけるようになる」という選手間の評判もあり、一部の球団では参加した選手に「(ストレッチを受ける際には)気をつけるように」と事前に注意喚起していたという球団関係者の証言も聞いた。

 そして栗林が「腰の張り」を訴えたのは、まさにその圧が強くなるストレッチの最中だったという。