https://bunshun.jp/articles/-/62629?page=1

「立場的にこのバントは絶対に決めないといけない。
この打席、バントに自分の野球人生
がかかってんだろうなと。
失敗したら俺の野球人生終わるんだろうなと思っていた」

 ベンチ前に戻ると安堵から破顔した。
重圧に打ち勝った結末は、歓喜の瞬間の連続。
3番・細川成也は逆転2点タイムリー、
4番・石川昂弥&6番・福永裕基の2ランで、一挙6点。
試合をひっくりかえすだけでなく、
巨人にトドメを刺した。

“ミラクルエイト”は今年も健在。
巨人3連戦はいずれも8回に試合が動いた。
12球団で今季最も遅い同一カード3連勝にはなったが、
21年9月以来、2シーズンぶりの
巨人戦同一カード3連勝を達成。
間違いなく、伊藤が決めた決死の送りバントから、
チームの勢いは加速した。