「ーー犯罪係数オーバー140、執行対象です。」

背後から声が聞こえた。綺麗な女性の声だ。だが私は振り向かなかった。後ろにいるのは声の主ではないだろうし、いるのはよく知った人物であろう。そして何より私は振り向くのが怖かった。間もなく"彼"が呟いた。

「撃つ方はなんとかします。」