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〈娘はお父さんキモい、洗濯一緒にしないで…息子がお母さんに優しくすると、マザコン扱い。日本のここだけはほんとおかしいと思う。まず娘がお父さんを汚いもの扱い、これ夫婦間が影
響してると思うし、母親想いの息子をマザコン扱いって、女の嫉妬が影響してる気がするし、 やっぱ女尊男卑よね、日本は〉

2017年3月に私がツイッターでつぶやいた文章です。これが思いがけず、あちこちで議論を呼び、賛否両論さまざまな意見をいただきました。

「いやいや、日本は相変わらず男尊女卑だ」という声も少なくありませんでした。でも、本当にそうでしょうか。私の目には、日本では、女性はもはや虐げられてはいなくて、逆に、男性のほうが虐げられているふうに映っています。

「思春期の女の子が父親を避けるのは脳のメカニズムによるもので日本に限らない」といったリプ(他の人のツイートに返信をすること=リプライの略)もありました。

私はそういうことを言いたかったわけではないんです。確かに、思春期の女の子がお父さんを避けたり、息子がお母さんと仲良しなのを好ましく思わない人がいるのは、日本に限ったことではない。ですから、私は、この現象自体を批判するつもりはありません。

私がおかしいと思うのは、「父親がキモい」と言ったり、母親想いの息子を「マザコン」呼ばわりしたりすることが許されていること。テレビの街頭インタビューなんかでも、「うちの夫、朝起きると口臭いんですよ~」などと言って盛り上がったりするじゃないですか。

「愛情表現が下手だから照れ隠しで言っている」という意見もありますが、逆だとどう男性が「うちの嫁さん、朝起きたら髪ボサボサでノーメイクでオバケみたいで、息は臭くて」なんてことを言ったら、大変なことになるでしょう?

今の日本は、男性が女性をけなすことは許されませんが、女性が男性を酷評する分には許されているんですね。やっぱり、日本はどう考えても女尊男卑の社会です。

以前、ある女性議員の方が、「おっさん政治をやめさせよう」とツイッターで発信したところ、「男性差別だ!」と盛大に批判されていました。

おっさん政治──。確かに、今の日本の政治をそう表現したくなる気持ちもわからなくはないのですが、この議員さんは、普段からジェンダーフリーを標榜している方です。その人が、こんな言い方をしてしまうんですね。

もしこの議員さんが「おばさん政治」などと言われたりしたら、大騒ぎするはずです。それなのに、どうして?と考えてみると、やはり「男性のことは悪く言っても許される」という日本社会にどっぷり浸かっているから。