0001それでも動く名無し
2023/05/16(火) 09:30:42.11ID:rKhWF9ec0少女は病院4階のバルコニーから飛び降りようとしており、連絡を受けたチュイさんが地上で少女のいる真下に到着すると、辺りには大勢の見物人がいたものの救助隊はまだ到着しておらず、少女が飛び降りた際の救助準備ができていなかった。
すると少女はそのままバルコニーから飛び降りてしまい、チュイさんは少女を救おうとすかさず落下地点へ駆け寄り、身を呈して受け止めようとした。しかし少女を受け止めた時の衝撃が大きすぎたため、チュイさんはそのまま意識を失い少女とともに病院内で緊急搬送された。
病院のベッドで目が覚めたチュイさんは、腕、頸椎や背骨など全身に複数の骨折を負い、約1年が経った現在も脊椎の負傷による麻痺が残り、起き上がることができない状態だという。一方でチュイさんが救った少女もまた入院の必要があったものの、怪我の程度は軽く数日後には退院できたそうだ。
のちにチュイさんはメディアの取材を受けることとなり、彼の母親が取材の最中に少女の母親に電話をかけて医療費の負担を依頼した。すると電話の向こうから信じられない答えが返ってきた。
「何をしてくれたっていうのよ? うちの娘は今大変な状態なのよ。あの子は障害を負っていて、もしあの子に何かあったらあなたの息子のせいでもあるからね。一生その責任を償ってもらうことになるわよ。」
少女の家族はまだ一度もチュイさんの病室にお見舞いにも来ないうえに、少女の怪我はチュイさんのせいでもあると非難したのだ。心無い言葉を浴びせられたチュイさんだったが、取材で訪れた記者に「僕はあの少女が助かって満足しています。彼らからお金が欲しいわけではありませんが、少なくとも少女の家族からは感謝の言葉が欲しかったです」と涙ながらに語った。
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/24240403/