"あの人は今"元メジャーリーガーのトレバー・バウアーさん（35歳）
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あの人は今 元メジャーリーガー トレバー・バウアーさん（35歳）
2026年、ワールドシリーズ。 それをテレビで見つめる男がいた。
20歳で将来を嘱望され名門カリフォルニア大学ロサンゼルス校からMLBドラフト1巡目でアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ入団した、トレバー・バウアーさんだ。
「あの頃は若かったですね（笑）」若き日を回想するバウアーは、どこか寂しげだ。
「未だに当時の夢を見ることがあるんですよ。ワールドシリーズで、俺が完封して活躍する夢を」
バウアーさんは30歳の時に知人女性から暴行を受けたと告発されMLBのDV規定違反で194試合の出場停止処分を受けた。出場停止期間が終わると所属していたロサンゼルス・ドジャースは1年の契約期間を残したままバウアーを解雇。新天地を日本に求めた。 「元々日本の野球には興味があったんです。日本で活躍してまたMLBに復帰出来たらという淡い期待もありましたね。日本の野球を舐めていたんです(笑)」
淡い期待はすぐに打ち砕かれる。
初登板こそサイ・ヤング投手賞受賞の前評判通りの好投を披露して初勝利を掴むもその後は登板する度に大量失点でノックアウトされる日が続く。
尊敬の眼差しで見てくれていたチームメイトやファンのバウアーを見る目も変わった。プロ野球選手と平行して力を入れていた自身のYouTubeチャンネルにちなんで「炎上系YouTuber」という心無いヤジに胸を痛める日が続いた。
そんなバウアーに一時のやすらぎを与えたのが日本食。特に関西遠征で初めて口にしたたこ焼きの味に惚れ込んだ。 今はカリフォルニアでたこ焼き屋を営む傍ら、地元の少年野球のコーチを勤めている。
暖簾の屋号の文字は元ベイスターズ、三浦監督の手によるものだ。
「いらっしゃい」。
「たこ焼き スパイダー」のえび茶色の暖簾をくぐって店内に入ると白いタオルを
頭に巻いたバウアーさんと妻、レイチェルさんの元気な声に迎えられた。
「去年の4月にオープンしました。暖簾の『スパイダー』という文字は三浦さんに書いていただいたものだし、開店に合わせてスポーツ紙やテレビでも取り上げてもらった。
おかげで日本人のお客さんが多かったのはうれしかったですね」
バウアーさんは本当に嬉しそうに、僕たちに語ってくれた。
とはいえ、その分、プレッシャーも大きかったという。
「たこ焼き好きは飛行機に乗って本場・大阪まで食べ歩きに出かける時代でしょ。
ボクが修業した難波の老舗『わなか』のものは白味噌がベースなのが特徴だから醤油
築地銀だこのような揚げたこ焼きだと信じ込んでるアメリカ人にはモノ足りないようなんです。それで怒られちゃったこともあるけどそれも修業のうち。我慢、我慢です」
かつてのライバルでカリフォルニア大学ロサンゼルス校のチームメイトだった現ヤンキース所属のゲリット・コールについて尋ねると…
「知ってます？実はあいつ学生の時からスパイダータックを使ってたんです？」と、おどけ
「俺も事件さえ無ければって…歯がゆいですけど」
「今はもう現役に未練はありません。今度はこの、たこ焼きで世界一になれるよう、
がんばるだけです！」
（写真）たこ焼きを手に持つ藤浪さん ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
