丸佳浩「異例の打撃フォーム大改造」が成功 チーム内から〝勇気〟に称賛の声
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巨人・丸佳浩外野手（34）の〝勇気〟に称賛の声が上がっている。16日のヤクルト戦（静岡）に「2番・右翼」で出場した丸は、一時勝ち越しとなる適時二塁打を放つなど5打数4安打1打点の大当たり。
チームの9―8での勝利に貢献した。打撃が上向いた背景には、シーズン中としては異例の大改造を敢行。7年以上慣れ親しんだ打撃フォームと決別していた。
同点で迎えた6回二死一塁、丸はツバメ3番手・大西のシュートを左翼線へ弾き返した。一走・吉川が俊足を飛ばし生還すると丸は二塁上で右手を何度も突き上げた。 丸の4安打の固め打ちに加え、3年目・秋広が3安打3打点などでチームは今季最多17安打で9得点。
最後は守護神・大勢が無失点で抑え、6セーブ目をマーク。借金3の5位ながら4位・ヤクルトに0・5差に迫った。 原監督は「やっぱり、たばでかかんないとね、今はね」と打線の猛奮起をたたえつつ、1番・吉川、2番・丸の上位打線に「そこもだいぶ機能してきましたね」と手ごたえを口にした。
これで丸の打率は2割6分2厘まで上昇したが、打撃フォームは以前と明らかに違う。2016年ころに固まった丸の「ヒッチ打法」は、バットを寝かせた状態でグリップを大きく下へ動かしてからトップをつくる。それが現在はバットを真っすぐに立て、グリップを少しだけ下げてトップをつくる「新打法」で快音を響かせている。 初披露したのは、サイ・ヤング賞右腕バウアーとの初対戦となった9日のDeNA戦（新潟）。
いきなり安打を放つと、3安打をマークし、日の広島戦（東京ドーム）では2本塁打を叩き込んだ。 背番号8は「（新フォームが）いいのか悪いのか正直、自分のなかではよく分かってないですけど、ヒットが出ているということで『いいんだ』と信じてやっています」と力を込めた。
丸の決断に球団幹部は「あれだけ実績があって、シーズン途中にフォームを変えるのはものすごく勇気がいる。それ以上にすぐに結果につなげているのはやはりすごい」と称賛。ライバル球団のスコアラーも「ヒッチで（17、18年に）2年連続セMVPに輝いた選手。普通では考えられない」と驚きを隠せなかった。
決断のきっかけについて丸は「一番最初、監督にその話をされて、そこからですね」と原監督からの助言だったと説明。「結果が出てないのでトライはしやすかったです」と前向きに捉えていた。
4月に足の負傷による欠場もあり、丸は今月7日まで打率1割台の不振に陥った。坂本の不調と相まってチーム低迷の一因となっていた。それがフォーム改造後は連続安打を6試合に伸ばし、打率5割2分（25打数13安打）2本塁打と結果に結びついている。丸がこのまま好調を維持できるかどうかも、チームの勢いに大きく影響しそうだ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
