他人名義のETCカードを使い、高速道路を割引料金で走行したとして、大阪府警捜査4課は17日、電子計算機使用詐欺の疑いで、特定抗争指定暴力団山口組直系団体で早野会会長の鈴川憲司容疑者(54)ら男女3人を逮捕した。府警は認否を明らかにしていない。

他に逮捕されたのは、同団体組員の古原宏行容疑者(49)と鈴川容疑者の元妻で介護福祉士の鈴川謹子(ちかこ)容疑者(56)。

逮捕容疑は共謀し、昨年12月、謹子容疑者名義のETCカードを不正に使用し、府内の近畿自動車道を割引料金で走行。正規の通行料金との差額280円をだまし取ったとしている。

同課によると、静岡県浜松市で開かれた山口組の納会に参加するため利用したとみられる。暴力団組員はクレジットカードを作成できず、ETCカードを持つことができない。