ヤクルト・奥川恭伸投手(22)が実戦復帰後4度目の登板で4回⅔で73球を投げ、8安打5失点。結果は決して満足がいかないかもしれないが、また一歩前進し、汗をぬぐった。

「まずは、70球無事に投げ切る。それが一番で、先発としてゲームをしっかり作るというところ、その中でバッターとの対戦感覚だったり、そういうところを少しずつつかみたいなという気持ちで投げました。まだ逆算しての配球とか、バッターの反応を見てボールを決めたりとか、そういうところがつかみきれない。でも、そういうのができた場面もあった。まずは元気に終われたので、次につながるかなと。次はもっといい内容にしていきたい」

前回6日のイースタン・リーグ、日本ハム戦(戸田)から中8日で、復帰後初となるビジター球場での登板。一回、1死一塁から3番・川越に右越え2ランを被弾すると、三回は先頭・ペイトンに四球を与え、その後3点を失った。それでも、直球の最速は149キロを計測。変化球も小さく曲がるスライダーを試すなど、球数、投球内容ともに確実に前進している。

「一つ一つのボールを取ってみると、そんなに悪い感じでもない。あとは使い方であったりとか、見せ方であったりとか、本当に細かい部分ですけど、そういうところをやっていく必要があるのかなと。その辺はこれから投げていく中でという形になる」

まだ復帰から1カ月ほどしかたっておらず、配球の選択に迷う場面もあったという。ただ、1年間のブランクを考れば、まだこれから。徐々に実戦感覚を取り戻していけば、球自体も洗練されるのは間違いない。

「患部の不安はないです。これが一番の収穫というか、僕にとっては、それが投球の7割とかを占めていると思う。小さなスライダーだったり、そのへんも感覚が良かったですし、少しずつ前身はできているのかなと。他の人がどう思うかわからないですけど、僕の中ではすごく一歩一歩前進できているのかなと思っています」と奥川。1軍復帰を目指し、日々前に進んでいる。

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