巨人のファーム関係者が声を潜めてこう言った。

「今、他球団から最もトレードの問い合わせがあるのは、慎吾(石川=30)といいます。先週末(13日)なんか2打席連発を含む3安打5打点と大暴れ。二軍で打率.383と打ちまくっているのに、原監督に飽きられているのか、一度も一軍から声がかからないのは、さすがに気の毒です。二軍では18年から4年連続で3割超え。今や『二軍の帝王』となっていて、他球団がもったいないとリストアップしていると聞いています」


 さらに、巨人が欲しいのは「本格派」だ。この条件に当てはまるのが、ロッテ・国吉佑樹(31)である。

 21年6月に有吉との交換トレードでDeNAから移籍すると、後半戦から勝ちパターンの一角を任され、25試合で2勝2セーブ、防御率1.44。チームのCS進出に貢献した。

「でも昨季の登板は6試合止まり。今季も一軍に呼ばれず、二軍戦12試合で1勝1敗、防御率5.54とピリッとしない。それでいて、今季の年俸は6000万円と高額で、はっきり言ってロッテは国吉を持て余している。巨人はMAX161キロの球威にゾッコンだけに、担当者がイースタンの二軍戦をついて回りながら目を光らせているようです」(前出の球界関係者)

 第3次政権の原監督は「飼い殺しはしない」とトレードをガンガン成立させてきた。

 ヤクルトに連勝した17日も、5-0で迎えた終盤に4失点。八回に元抑えの中川が21年以来となる551日ぶりの一軍復帰登板を果たしたものの、3安打2失点とリリーフ陣の不安は解消されていない。今回の鈴木獲得はあくまで第1弾。巨人のあくなき補強は始まったばかりである。

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