マンチェスター・ユナイテッドやニューカッスルで活躍したアンディ・コール氏が、自身の記録を塗り替えたアーリング・ハーランドについて語った。英メディア『SPORT BIBLE』が5月20日付けで伝えている。

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 ハーランドは昨夏、ドルトムントからマンチェスター・シティに加入するや、異次元の決定力で大爆発。ついにはコール氏(1993-1994/当時ニューカッスル)、アラン・シアラー氏(1994-1995シーズン/当時ブラックバーン)を抜く、プレミアリーグ35点目に到達した。現在、残り3試合で36ゴールまで記録を伸ばしている。

 コール氏は、止まる所を知らない22歳の若武者に賛辞を送りつつも、スーパースターの宝庫のようなクラブでの得点は簡単だと強調した。

「なぜ私ががっかりしなければならない? 記録は破られるためにある。気にしたりはしない。彼は本当に素晴らしい。新鮮な空気を吹き込んでくれた。だがシティにいる以上、ゴールを決めなければならないのだから、これだけの活躍に驚きはない。周りが多くのチャンスを作ってくれるし、ボックス内を走り回るだけで、1シーズンに20回タップインできるかもしれない」

 さらに「彼はまさにシティが求めていた選手だ。ボックス内やその周辺にいて、チャンスを仕留められる。完璧だ」と語った51歳の元イングランド代表は、2年目のジンクスにも言及。自身が34ゴールをマークした翌シーズンは、21ゴールと数字を落としたなか、「当然、来シーズンは最もタフなものになる。プレミアリーグでの2シーズン目は、いつもそうだ」と“警告”した。

「より多くのチームが2年目に試練を与えるものだ。シティでプレーしているからゴールを決めるのに苦労するとは言わないが、それほど多くの結果は得られないかもしれない」

 ノルウェーの怪物は、フットボールの母国で長きに渡り、ゴールを量産できるか。シアラー氏が持つプレミアリーグ歴代最多得点(260)超えにも期待が懸かる。