「仲間内では “カルピス” と呼んでいたんです。『カルピスやられた』というのが被害に遭ったという隠語でした」

 こう話すのは、元ジャニーズJr.のAさん(30代)だ。彼もまた、ジャニー氏からの性被害を経験し、今回その様子を本誌に告発することを決意したのだ。

「中学生で入所後、すぐに仕事がもらえました。そして、ある日の仕事終わりに『ユーは今日どうするの?』と、ジャニーさんに声をかけられたんです。

 ジャニーさんに連れて行かれた広いマンションは、子供にとってまるでテーマパーク。でも、そのときから『家に行ったら食われるなよ』『襲われたら、寝返りで回避しろ』と、仲間から忠告されていたんです。

 最初の夜は怖くて眠れませんでした。それでもジャニーさんについていってしまうのは、家に行ったメンバーはバックダンサーでも目に見えて、いい位置で踊れたからです。そういう憧れもありました」

 実際に、Aさんが大部屋で何人かの少年たちと寝ていると、ジャニー氏はドアを開けて部屋に入ってきた。

 そして、多くの被害者が訴えているとおり、ジャニー氏はAさんの足元からマッサージを始めたという。

「その手はついに足の付け根まで来ました。体は硬直し、心臓のドキドキは止まらない。とても声なんて出せず、『早く終われ』と願うだけでした。

 幸いにも、僕が受けた被害はそこまででしたが、ある日、僕の隣に寝ていたメンバーは陰茎を咥えられていました。事後、彼のパンツには血がついていて、『ジャニーさんが歯を立てた』と。

 ただ、メンバーたちは高校生になると、ジャニーさんの家に呼ばれることはなくなります。声をかけられるのは、小中学生ばかりでした」