チャットAIには「意識」が宿るかもしれない、ボストロム教授の懸念とは?

AIに「意識」が宿り、人間をしのぐ進化の途上にあるかもしれない――チャットGPTブームの中、専門家たちがそんな指摘をし始めている。
AIが人間をしのぐ「スーパーインテリジェンス(超知能)」の脅威を指摘してきたオックスフォード大学教授、ニック・ボストロム氏は、ニューヨーク・タイムズのインタビューで、
チャットGPTなどのAIに「意識」が宿るかどうかは「程度の問題だ」と述べ、話題を呼んでいる。

「私は、意識とは程度の問題だと考えている。動物を含む幅広いシステムに、ごくわずかな意識が存在する、としても構わないと思う。
もし、それがオール・オア・ナッシングではないと認めるのなら、これらのアシスタント(AI)の一部は、ある程度の意識を持つ可能性があると述べても、さほど劇的なことではない。」

ニック・ボストロム氏は4月12日付のニューヨーク・タイムズのインタビューの中で、そう述べている。

チャットGPTの開発元であるオープンAIのチーフサイエンティスト、イリヤ・スタツケバ氏も、以前にAIの「意識」に言及した1人だ。

「もしかしたら、今の大規模なニューラルネットワークには、少し意識があるのかもしれない。」

スタツケバ氏は2022年2月、そうツイートして、話題になった。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kazuhirotaira/20230421-00346435