複数のプロ球団が今秋のドラフト会議の上位候補に挙げる高校野球・広陵の真鍋慧内野手(動画)が、卒業後の進路をプロに絞ったことが25日、分かった。勧誘があった大学などには断りの連絡を入れ「夢のプロ野球で活躍できる選手になるためには、早くプロの世界に入った方がいいと思った」と明かした。

18歳以下日本代表候補の真鍋は、高校通算58本塁打の左の強打者。昨春と今春の選抜大会に出場し、通算4割7分6厘の好打率を残している。佐野恵太(DeNA)や中村奨成(広島)らを指導した中井哲之監督が、スイングのヘッドスピードと打球の飛距離は歴代1位と認める素材だ。

当初は大学進学を考えていたが、4強入りした選抜大会後、高卒でのプロ入りへ気持ちが傾いた。中井監督は「彼の強い希望があった。夢をかなえられるように応援する」という。

真鍋は本職の一塁に加え、三塁の練習にも力を入れる。「今は1、2年のときに出られなかった夏の甲子園出場が最大の目標。勝つために、好機で打てる打撃に磨きを掛けたい」と話している。