長野県中野市で25日夕に発生した立てこもり事件にからみ、県警は26日に開いた記者会見で、死亡した警察官2人が防弾チョッキを装着していなかったと明らかにした。理由については、刃物で刺された人がいるとの通報を受けたためだとした。小山巌本部長は2人が殉職したことについて「痛恨の極み」と述べた。


 県警によると、同市江部で25日午後4時25分ごろ、「男が女性を刺した」などと複数の110番通報があった。警察官が駆けつけたところ、男が銃を発砲し、その後に付近の民家に立てこもった。女性(66)のほか、46歳と61歳の男性警察官2人が病院に運ばれ、死亡が確認された。このほか、別の高齢女性の遺体も見つかっている。

 県警は26日午前、4人のうち61歳の警察官に対する殺人容疑で農業の青木政憲容疑者(31)を逮捕した。