五等分は初期に切った

「主人公のモノローグをなるべく排除」して逆に「ヒロインのモノローグを多用」する構造を取ってたから

これは最後まで主人公がどの女の子にどの程度恋愛感情が傾いたのかを悟らせない手法として採用したんだと思う
結果、それがミステリー要素を付与することになって「誰とくっつくんだ?」というより「俺の好きな女キャラは報われるのか?」というライブ感をうんだ
読者が「主人公に投影して読むタイプの漫画」ではなく「読者が美少女の中で推しを決めて読むタイプの漫画」だと分かる
完全にストーリー型ではなくナラティブ型
ストーリーを楽しみたい漫画好きとしてはアイドルの追っかけやるようなことしたくないからな

ちなみにキャラクターにあまりモノローグを使わせないモデルとして
創作においては上手い漫画家が天才キャラを描く時にこの構造を使う
例えば医龍の浅田龍太郎とか進撃の巨人のエルヴィン・スミスがそれに当たる
これらのキャラは常にセリフと行動でのみしか読者はキャラの気持ちを推し量ることしかできず一体なにを考えているのか、そのセリフの意味は何なのか、本当にそう思っているのか判断がつかないので底の見えないキャラクターを作ることができる

ヘタクソがこのモノローグ使わずに天才キャラ描こうとしたら五等分のように何考えてるのか分からない作者のお人形サイコパスとしてしか見えなくなる