今後一番見たくないのは、日本のプロ野球に復帰して、「そこそこ」打ってしまう姿です。そんなことになれば、きっと日本のマスコミは「復活!」と銘打って、大いに煽り立てるでしょうが、そんなものは「復活」でも何でもありません。単に、レベルが低く、あまりにも球速の乏しい日本の投手が相手ならば、ここまで衰えた彼でも対応できるということの証明に過ぎないんですから。(それさえできない可能性もありますが。)

 さらに、一ファンとしての素直な思いを勝手に書き綴ります。

 お疲れ様でした。静かにバットをおいてください。最近のあなたのファンは、少し前の今日は試合に使ってもらえるかな、という思いではなく、今日は解雇されていないかな、そんな思いの方を強く抱いて過ごしていました。マスコミの報道も焦点はそこに移っています。

 2009年のワールドシリーズ最終戦でヤンキース・スタジアムに鳴り響いたMVPコールは紛れもなく、あの瞬間の最高の選手として、あなたを讃えていました。もう十分でしょう。あんな素敵な瞬間があったのですから。あの至福の瞬間こそが、すべての野球選手がめざすものであり、あなたをそれを得たほんの一握りの人間の一人なんですから。約20年間、本当にありがとう。

 尊敬すべき、松井秀喜様