静岡県で60年ぶりに暴力団が解散届…桜井総家総長「社会情勢など考え、私の代で解散」

 静岡県東部を拠点とする暴力団「桜井総家」が26日、県警に解散届を提出した。

 県警によると、桜井総家は1921年に前身の組織が結成された。一時は約500人を超える組員を抱えたが、現在は数人になっている。
今年3月、県東部の祭りで暴力団であることを隠して露店の出店権利をだまし取ったとして、50歳代の男性総長が詐欺容疑で逮捕され、不起訴となった。

 男性総長は26日、富士署を訪れ、楠ヶ谷良巳署長に「最近の社会情勢などを考えた結果、私の代で解散する。関係者にも復活させない」と宣言し、解散届を手渡した。
楠ヶ谷署長は「良識ある社会人として、健全な社会生活を送ってほしい」と応じた。