プロ野球ヤクルトの高田繁監督（６４）が２６日、セ・リーグ最下位に低迷する責任をとって辞任した。神宮球場の楽天戦に敗れた後、球場内で記者会見して発表した。球団は「休養」としているが、復帰の可能性はない。２７日の試合から、小川淳司ヘッドコーチ（５２）が監督代行として指揮をとる。

　高田監督は会見で「監督として責任を感じている。最後にこの状況を変えるには、監督を辞めることじゃないかと思った」と語った。球団に辞意を伝えたのは試合後としたが、「自分の腹の中では決めていた。今日の試合を指揮するので、試合前には言わなかった」と説明した。選手にも試合後、伝えたという。

　ヤクルトはこの日の逆転負けで、交流戦は勝ちなしの９連敗となった。会見に同席した鈴木正・球団社長は「慰留を重ねたが、監督の意思があまりにも強いので、断腸の思いで決断した」と話した。

　巨人の９連覇メンバーだった高田監督は日本ハムのゼネラルマネジャー（ＧＭ）として２連覇に貢献した手腕を買われ、２００８年からヤクルトの監督に就任。２年目の昨季はセ・リーグ３位でクライマックスシリーズ（ＣＳ）に初進出した。しかし、３年契約最終年の今季は１３勝３２敗１引き分けと振るわず、最下位に沈んでいる。

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