ハマスタで開幕から白星を積み重ねるベイスターズ。その裏で、今季から選手の仮眠を主な目的とした「リカバリールーム」が球場内に誕生していた。チーム運営部長の西崎伸洋氏(40)が経緯を明かした。
「今は空港やオフィスにも仮眠場所がつくられ、仮眠することで業務稼働効率が上がることはデータでも証明されています。チームが勝つために設置を決めました」

これまでも試合前に仮眠を取る選手はいたが、ふさわしい場所がなかったため、多くの人が行き交うロッカールームや駐車場の車内で仮眠する光景があった。体が資本の選手たちを気遣い、球団は総工費数百万円の予算を立てて仮眠部屋を新設。「中途半端にはやりたくなかった。うちは勝つことに対して必要なものは渋らない」と西崎氏は語った。

トレーナー室の向かいに用意された一室には、カーテンで仕切られた5つの個室が用意され、1脚数十万円のリクライニングチェアを完備。内装は神奈川・横須賀市の球団施設「DOCK」を設計した建築事務所「オンデザインパートナーズ」に依頼し、選手が落ち着ける調光やアロマにもこだわった。