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ぼっち「す、好きですっ、おねえさんっ」 廣井きくり「んあ?」
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0001それでも動く名無し
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2023/06/07(水) 21:35:47.42ID:Iv99hs/A0
ある日
STARRY

廣井「お、おつかれー」

星歌「何がおつかれだよ、しね」

廣井「いや相変わらずひどいなー先輩は。はは」

虹夏「今日は一体何の用ですかー?」

廣井「あーお姉さんに似て冷たいなー?あ、えーっと、別に用があるってほどじゃないんだけど」

廣井「今日ってぼっちちゃんって、いる?」

星歌「はあ?あー、今日確かバイト入ってたはずだからそのうち来るんじゃない?」

廣井「ふーん、そっ、そっかー」

星歌「なんだおまえ?なんか今日様子おかしくないか?ひょっとしてぼっちちゃんと何かあった?」

廣井「え!?い、いや別にそんなことない…んだけど、あはは」
0002それでも動く名無し
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2023/06/07(水) 21:36:04.41ID:Iv99hs/A0
……

昨日

廣井「え?好きって…私の事?、…あーうん!わたしもぼっちちゃんのこと好きだよーあはは」

ぼっち「……」

ぼっち「あ、あの…そういうんじゃ、ないんですけど」

廣井「…え?」

ぼっち「そ、そ、その…そういうんじゃなくて…、おねえさんには先輩バンドマンとして…いろいろ助けてもらって…その…
ライブとかすごくお、お姉さん…カッコいいから…その…」

ぼっち「す、すきになったんです…、おねーさんのこと」

廣井「…え、ええっと…」
0003それでも動く名無し
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2023/06/07(水) 21:36:42.93ID:Iv99hs/A0
廣井「え、あの、ぼっちちゃん。じょ、冗談、だよね?その」

ぼっち「……、違います、けど」

廣井「へ、へえ…そう」

廣井「け、けどあ、あの…わたしその、30手前で酒飲みでこんなだし、ぼっちちゃんはまだ10代でまだ前途ある若者であって
あのもう一度よく考えてもらって…ええとその」

ぼっち「ぐす…」

廣井「え…」

ぼっち「あ、ご、ごめんなさい…、は、はは…そ、そですよね。わ、わたしなんかが、おねえさんに相手にされるわけ…ないですよね」

ぼっち「わ、わたしなんかが…、告白…す、するなんて…おこがましかったですよね、ご、ごごめんなさいっ」

廣井「あ、い、いやぼっちちゃん。わたしそういうつもりでいったわけじゃあ…」

ぼっち「ご、ごめんなさい、わ、わたし、そ、その…、し、失礼しますっ」

廣井「あ、あの、ぼ、ぼっちちゃん!?」
0004それでも動く名無し
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2023/06/07(水) 21:37:02.69ID:Iv99hs/A0
回想終わり

廣井「……」

星歌「やっぱりお前おかしいだろ、ウチに来てなんでそんな静かに座ってんだよ」

廣井「あ、い、いやまあ…なんというか、そういう日あるといいますか…その…あ、あの…」

PA「廣井さん、確かに今日は様子がおかしいですね」

虹夏「なんか大人くしてもにょもにょして…なんか静かにしてると、ちょっとだけ、ぼっちちゃんに似てるかも」

廣井「!??は、はああ!?そ、そんなことないしっ!いや全然いつものわたしっしょ!?」

星歌「いや急に大声出すなようっせーな」
0005それでも動く名無し
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2023/06/07(水) 21:37:23.95ID:Iv99hs/A0
喜多「こんにちはー」

星歌「おう、おつかれ?あれ、ぼっちちゃんは?一緒じゃなかったの?」

喜多「ああ…今日学校休んでるみたいで、心配してロインで連絡したら具合悪いみたいで。
今日のバイトも休みたいって」

虹夏「ええ、そうなんだ、心配だな」

星歌「まじか、大丈夫かよ…って何お前、顔青くなってんだ」

PA「ホントですね、いつもはお酒で真っ赤なのに。めずらしいですね」

廣井「そ、そ、そうかなー、あはははははは」
0006それでも動く名無し
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2023/06/07(水) 21:37:39.90ID:Iv99hs/A0
廣井「ね、ねえ喜多ちゃん。ちょっと教えてほしいことがあるんだけど」

喜多「はい?」


………

琵琶島神社

ぼっち「……」

ぼっち「(…はじめて学校をさぼってしまった…それにバイトもずる休みしてしまった…ああ、しにたい)」

ぼっち「(みんなに申し訳ない…けど、今はもう何もやる気出ない…それに…)」

ぼっち「(おねえさんにあったら気まずいし…、ああ私のバカ、なんで勢いにまかせて…あんなこと…)」

廣井「あーいたぼっちちゃん」

ぼっち「!!?」
0007それでも動く名無し
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2023/06/07(水) 21:37:50.98ID:0FuCY0mJ0
これ実話?
0008それでも動く名無し
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2023/06/07(水) 21:38:20.16ID:Iv99hs/A0
ぼっち「お、おおおねえさん、な、なんでここにっ」

廣井「うん?ぼっちちゃんのこと気になって、みんなにぼっちちゃんの住んでるトコ教えてもらって行くとこだったんだ。
けどこんなところでズル休みしてたなんて、ぼっちちゃんもロックしてるねー」

ぼっち「し、しし失礼します」

廣井「あ、ほら逃げない逃げない」
0009それでも動く名無し
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2023/06/07(水) 21:38:39.95ID:Iv99hs/A0
ぼっち「……、こないだは…困らせるようなこと言ってしまって…ほんとすみません」

廣井「えー、困ったりしてないよ、むしろそんなふうに思われてうれしいし、けどまあ、なんていうか」

廣井「私もぼっちちゃんの年頃のころは、年上の人にそういう感情抱いたこともあったといえば
あったし…まあ、気持ちはわからなくはないんだけど…」

ぼっち「……」

ぼっち「……だれですか」

廣井「え?」

ぼっち「その、おねーさんが好きだった人って」

廣井「え、いやそれは…」
0010それでも動く名無し
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2023/06/07(水) 21:38:55.72ID:Iv99hs/A0
10年前

楽器店

星歌『さっきベース買ったばっかりで返品って…、いったいなんでまた?』

廣井『あ、あのその…、つ、つい勢いで買ってしまったけど…、けど、私なんかががんばって練習したって
どうせうまくならないだろうし…』

星歌『はあ…、わたし、下北のほうでバンドしててさ』、

廣井『え?』

星歌『担当はギターだけど、まあベースも教えられなくはないけど?』
0011それでも動く名無し
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2023/06/07(水) 21:39:24.19ID:Iv99hs/A0
ライブハウス練習場

星歌『ばーか、へたくそ、そこなんでそんな弦の押さえ方になんだよ』

廣井『先輩、わたしにはやっぱ無理ですよ、やっぱ返品しますからっ』

星歌『だから簡単に諦めんなあほっ』

……

廣井『や、やった。先輩っ、ココのパート通しで弾けるようになりましたよっ』

星歌『ああ、お前才能あるよ、諦めなくてよかっただろっ』

廣井『先輩…』
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