マイナンバーカードを健康保険証としても使う「マイナ保険証」をめぐり、医療機関で「無効」と表示されるなどして、患者が医療費の全額を立て替えた事例が4月以降、全国で少なくとも533件あったことがわかった。
全国保険医団体連合会が9日、医療機関に独自に聞き取り調査した結果を公表した。5月時点では122件だったが、大幅に増えたとしている。

 マイナ保険証システムを導入した35都道府県の医療機関6062施設が回答(8日時点)した。

 その結果、64・8%(3929施設)が、マイナ保険証が「無効・資格なし」と表示されるなど、何らかのトラブルを経験。このうち533件で、マイナ保険証が使えず、いったん患者に10割負担を請求したという。別人の情報がひもづけられていた件数が85件あったという。

https://www.asahi.com/sp/articles/ASR6967BVR69UTFL00G.html