0001それでも動く名無し
2023/06/12(月) 05:39:10.72ID:2FZszFVCM3月31日、菅野が2軍に合流した。過去の映像を確認した久保コーチは「良かった時は18~19年まで。20年くらいから崩れてきて、軸足をグッと潰しだしたな、と」と分析。出力が出ない原因は、軸足の右足が沈み込む動きにあるとみていた。
春季キャンプ中、一度は「一緒にやろうか」と声をかけていた。だが、菅野本人が取り組む方針を示したため、すぐに手は差し伸べず、過程を見守った。そして3月下旬に再びタイミングが来たと判断し「もう一回やろうか」と声をかけた。
軸足の“悪癖”は、改善を重ねてきた末に生まれた副産物と捉えた。「いろんな部品をつけてみたけど、重すぎて合わない。よろい兜(かぶと)がすごく重くなっているから、外してシンプルにと」。17~18年頃の理想的なフォームへの回帰を目指し、道筋を示した。「高い電柱がそのまま倒れたら、下にいる人はひとたまりもない。だけど、短いものが倒れてもたいした力は出ない」。軸足が沈み込むデメリットを理論的に説いた。
菅野はこれまで、投球フォームを意識せずともイメージ通りの投球ができた。久保コーチは、それが今後のプロ人生を左右する問題になりかねないと危惧した。「これ以上、落ちないために頼っていくものが技術力。知識がないと体力とともにいつまでも低下する。今やっておかないと35~36歳になった時に本当に終わる。そういう選手をたくさん見てきた」。菅野にとって、このタイミングで久保コーチと出会い、自分を見つめ直せたことは幸運だったと言えるだろう。春季キャンプで一度は提案を断ったことについて「今はその時の自分を殴ってやりたい」と振り返る。
菅野の復帰は巨人の未来にも大きなプラスを生む。「今後は1、2、3軍を含めたジャイアンツに彼が発信してくれる。野球というもの、投手(がどうあるべきか)というものを、下に下にと受け継いでいく。これが大きい。ここからジャイアンツの骨格を作ってほしい」と久保コーチ。エースが苦しみながら得た経験は、巨人の財産として還元されていく。
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