ジョニー・デップ(60)が、大人気シリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』への復帰を拒否したと現地メディアが報道。世界中のファンに衝撃と落胆が広がっている。

一時は、同シリーズを製作するディズニーが2,000万ドル(約28億円)もの高額なギャランティを提示し、同作への復帰をオファーしているとも報じられていたものの、英タブロイド紙『デイリー・メール』によると交渉は決裂。ジョニーは今後、一切ディズニーの作品に出演しない方針を示しているという。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの再始動については、先日、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャー・プロダクションの社長を務めるショーン・ベイリー(53)が米紙『ニューヨーク・タイムズ』の取材に応じ、「同社にとっての最優先事項」であると発言。

主人公のジャック・スパロウ役にジョニーを復帰させるかについては「現時点では明言を避ける」としていたものの、大人気シリーズの完全体での再始動は叶わなかったようだ。

ジョニーに近しいという関係者が『デイリー・メール』の取材に語ったところによると、ジョニーがオファーを断ったのは、元妻アンバー・ハード(37)との裁判が行われていた際、ディズニー側がジョニーの降板を一方的に決定したことが理由だそう。

関係者は「アンバーが嘘をついていたにもかかわらず、彼ら(ディズニー側)はジョニーを盲目的に追い出した」と、批判的な姿勢を示している。

また、ジョニーはアンバーとの騒動をめぐって、ワーナー・ブラザースが製作を務める『ファンタスティック・ビースト』シリーズからも降板させられている。

前出の関係者は、「ジョニーはどんなに儲かるオファーがあっても、今後ディズニーやワーナーの映画に出演することはないだろう」と語っており、自身の裁判時の映画業界からの対応に不服を唱えているジョニーは、これからは映画界から離れた生活を送ることが自身にとって最善だと考えているとも明かした。

最終的にはジョニー側の勝訴で幕を閉じた元妻アンバーとの泥沼裁判だが、一連の騒動がジョニーの精神面に与えた影響は大きく、裁判後のジョニーはほとんどの時間をフランスで過ごし、俳優業よりも音楽やアートに専念しているという。

関係者は、「ジョニーは(俳優として)誰かの言葉を話すことに興味はないと言っている。彼は今、音楽やアートを通して自分自身を本格的に表現することに興味があって、ハリウッドには全く興味がない」とジョニーの近況を話した。

とはいえ、先月には自身の主演映画『ジャンヌ・デュ・バリー』がカンヌ国際映画祭で喝采を浴びるなど、まだまだジョニーの俳優業を楽しみにしているファンも多数。

同映画祭でスクリーンへのカムバックを祝福されたジョニーは、「ちなみに僕はどこからもカムバックしていないんだ。(中略)あの騒動でみんな僕に電話をかけなくなったんだろうけれど、僕はどこにも行っていない」とコメントした。

俳優としての活動はもちろん、ジョニーの今後の発信に引き続き注目が集まる。

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