佐賀県吉野ヶ里遺跡で続いていた新たな墓の発掘調査が14日にほぼ終了し、人骨や副葬品は発見されませんでした。邪馬台国論争を決着させる世紀の大発見が期待されていただけに、佐賀県からは落胆の声が聞かれました。

14日、佐賀県の山口知事が急きょ会見に臨みました。

■佐賀県・山口知事
「みんなで何か出てくるのかなと期待したけど、結果は分からない中でリアルな世界を見てもらったので、副葬品がなかったのは極めて残念だという印象。」

内容は、吉野ヶ里遺跡の発掘調査の結果についてです。石棺の発掘作業がほぼ終了し、人骨や副葬品は見つからなかったことを明らかにしました。

6月5日から始まった吉野ヶ里遺跡の発掘作業で調査されたのは、これまで手つかずだった「謎のエリア」と呼ばれる場所です。期待されたのは、『邪馬台国がどこにあったのか?』という謎を解き明かす世紀の大発見です。新たに見つかった墓の内部を掘り下げていくと、身分の高い人に使われる赤い顔料やフタに『×』のような線が刻まれていました。

佐賀県は、邪馬台国時代の有力者の墓である可能性が高いとみていました。