佐賀県は14日、吉野ケ里遺跡の「謎のエリア」で見つかった石棺墓の発掘作業を終えた。被葬者の身分や時代の特定につながる人骨や副葬品は見つからなかったが、墓の立地状況などから、同遺跡では初となる弥生時代後期の有力者の墓と結論付けた。石棺内には全面的に赤色顔料が塗られていた可能性が高いことも判明した。

同日記者会見した山口祥義知事は「まだ発掘していくので期待してほしい」と述べた。県は、約4千平方メートルの発掘対象地域のうち、未着手の約4割についても今年9月から調査する方針。


石棺は「弥生後期有力者の墓」 吉野ケ里、副葬品なし:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE146020U3A610C2000000/