0001それでも動く名無し
2023/06/15(木) 22:42:21.56ID:6AMSE7Rxrhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5d055415f5ea633c37d03974548e048054f026e9
「魔法が使えるとしたら何に使う?」
男は小学校の卒業文集にこう書いていた。
「1回使えたら100回使えるようにする」
少しひねくれた頭の切れる性格だったのか、それとも欲張りな性格か――。
6月14日午前9時10分ごろ、岐阜市内にある陸上自衛隊の「日野基本射撃場」で、射撃訓練をしていた自衛官候補生の男(18)が教育隊員ら3人に向けて自動小銃を発砲した。52歳の隊員は胸に2発、25歳の隊員は脇腹に1発被弾し、搬送先の病院で死亡が確認された。別の25歳の隊員は足を撃たれていた。社会部記者が解説する。
「発砲した男は4月に守山駐屯地(名古屋市)に入隊したばかりの候補生でした。この日は実弾射撃訓練の最終日。まさか指導している候補生に撃たれるとは想定しておらず、教育隊員たちも防弾チョッキは着用していませんでした。事件発生時、射撃場からは『わー』『AEDをもってこい』と怒声が漏れ、近隣住民らもただならぬ雰囲気に気づいていました。涙を流しうなだれている隊員もいたといいます」
「菊松さんに叱られた」と供述
自動小銃を発砲した男を取り押さえたのは、現場にいた自衛隊員だった。一夜明けて、男の罪名は殺人未遂容疑から殺人へと切り替わり、岐阜地検に送検。同日、陸自は死亡した隊員が菊松安親1曹(52)と八代航佑3曹(25)であることを発表。残虐な犯行の動機も徐々に明らかになってきた。
「男は事故ではなく故意に発砲したことを認め『菊松さんに叱られた』とその動機を供述しています。人間関係がうまくいかなかったとも話しており、これも菊松さんのことを指していると思われます。また、八代さんについては『殺そうと思ったわけではない』と供述しています。捜査関係者によれば、八代さんは男が人に向かって発砲するのを防ごうとして巻き込まれた可能性が高いようです」(同記者)
事故をのぞき、故意による小銃発砲事件が自衛隊で起きたのは1984年2月に陸自山口駐屯地の射撃場で起きて以来、約38年ぶりとなる。使用された自動小銃は「89式」と呼ばれるもので、隊員1人1人に貸与されてはいるものの、訓練時以外は厳重に武器庫で保管していたという。
「実際に小銃に触るのは射撃訓練の時のみです。今回の発砲事件については、男が射撃訓練時に菊松さんを撃とうと計画を立てていた可能性もあり、詳しい取り調べが続いています」(同記者)
男は岐阜県内の出身で、古びた住宅が並ぶ一角に実家がある。すぐそばには田んぼが広がり、近くの牛舎から堆肥の臭いが漂ってくる。
木造二階建ての一軒家は、壁面の赤い塗装がところどころ剥がれ、塀からは伸びた雑草がのぞいている。全ての窓にカーテンが閉められ、人の気配はない。
近隣の女性が話す。
「容疑者の家族は10年ほど前に引っ越してきました。近所付き合いをほとんどしない家族で、地域のゴミ拾い運動などにも参加したところを見た記憶がありません。容疑者の父親はトラックのドライバーをやっていたようで、土手の近くにトラックを停めて、弁当を持って歩いている姿を数年前まではよく見かけました。
お母さんは東南アジアの方で、引っ越してきた当時は日本語が喋れませんでした。容疑者は兄弟が多くて、一番上のお姉ちゃんが授業がある時間に近所をぶらついていたり、男の子も学校に遅刻しているのをよく見かけました」