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このカード初戦の１３日、打撃ケージ裏で練習を見守る原監督のもとへ西武・渡辺久信ＧＭ（５７）が足を運び、１０分ほど話し込む場面があった。２０２１年に中田が日本ハムで同僚に暴力行為を働き、放出先を探していたところ巨人が無償トレードで引き受けた前例があるだけに、山川も巨人が受け入れるのではないかという憶測も流れている。

だが、巨人幹部は「仮に検察が不起訴の判断を下して西武から移籍話があったとしても、絶対に山川を引き受けることはないよ」と完全否定。

「そもそもポジションが空いていない。どこで使うんだよ。いま支配下登録が６６人。空けてある枠は全部投手用と考えてもらっていい」とチーム事情を説明した。

さらに「中田の場合は『彼の野球人生を終わらせるべきではない』という原監督と栗山監督（当時）の考えが一致したからこそ。状況的に一塁が空いていたから試合に出せた。球団が変わっても試合に出られなければ意味がないだろう」とバッサリ斬って捨てた。

昨年１２月、原監督が総監督を務める「ファンケルキッズベースボール」の特別授業を山川の母校である沖縄・城北中で開催。原監督とともに山川が登場し、壇上で並んで中学生に熱弁をふるったが、昨季パ・リーグの２冠王の強打者とはいえ、先日通算１５００安打を達成し、昨オフに年俸３億円の３年契約を結んだ中田のポジションを空けさせてまで獲得する理由は乏しい。

今回は火中の栗を拾うつもりはさらさらなさそうだ。