JR新宿駅から歌舞伎町方面へ15分ほど歩みを進めるとたどり着くのが「大久保公園」。日が暮れると公園周辺には10代や20代前半の若い女性たちが現れ、一定の距離を保ちながら並び出す。

彼女たちは「立ちんぼ」と呼ばれる女性たちだ。スマホ片手にうつむく彼女たちの前には、粘着質な視線を送る男性たちがひっきりなしにやってくる。さらにその様子を収めようとする「動画配信者」らがスマホ片手に吸い寄せられるように集まってくる。

待ち合わせなのか、交渉なのか、雨の中で語る男女の姿があちこちに見られた

「キモいオッサンの客は、みんな『金』でしかないですね」

そう冷笑し、語るのは、加奈子さん(22歳・仮名)。明るく染めた髪はキレイに巻かれ、フリルがあしらわれた白いブラウスにその毛先が絡みつく。顔立ちはまだあどけなさが残り、一瞥すると10代にしか見えない。

黒のミニスカートに厚底の靴、白のショートソックスといったいわゆる「量産型」や「地雷型」と称されるファッションに身を包む加奈子さんは、週2~3回ほど大久保公園周辺に出没し、声をかけてきた男たちと価格交渉をして個人売春をしているという。

「これもホスト(クラブ)に行くため。別に私は貧困なんかじゃありません」

路上売春といえば、生活困窮が理由だとイメージする人も多いだろうが、加奈子さんは即座にそれを否定する。

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