大西洋で行方がわからなくなり捜索作業を始めているタイタニック号観光用潜水艇に乗った乗客が危険千万な経験談を公開した。

英紙テレグラフが21日に伝えたところによると、2021年に問題の潜水艇「タイタン」に乗ったドイツ人探検家のアルトゥール・ロイブル氏は独紙ビルトとのインタビューで当時の探険で生きて帰ってきたのはとても運が良かったと振り返った。ロイブル氏は「振り返ればあれは自殺ミッションも同然だった」と話した。

彼は「初めて潜水艇に乗った時に電気の問題で船体が故障し潜水が取り消された。潜水に成功した時も電気装置の故障で予定時間より5時間も遅く潜水を始めた」と話した。

潜水艇が下降する際にバランスを取るのに使われる「安定化チューブ」の固定装置が船舶から外れ、これをひもで結んだりしたとロイブル氏は付け加えた。

彼は潜水艇に乗って深海に降りた当時、潜水艇会社のオーシャンゲート・エクスペディションズのストックトン・ラッシュ最高経営責任者(CEO)とフランス国籍の潜水艇操縦士のポール・ヘンリー・ナルジオレット氏も同乗したと話した。この2人は今回連絡が途絶えている潜水艇に乗っていたという。

米国沿岸警備隊は水中探索装備を動員して潜水艇捜索に出たがまだ特別な成果を上げられずにいる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/df6f810c37bb85fa70a3bf3db260a5aabe66a2a7