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開幕直後に低迷したチームに勢いをもたらしたのは主砲・岡本和真内野手の打棒だろう。セイバーメトリクスの指標によると、チームの得点にいかに貢献しているかが分かる。

 岡本和は18日終了時点で打率.322(セ3位)、17本塁打(1位)、42打点(2位)、OPS1.010(2位)を記録。特に交流戦では.383、8本塁打、19打点、OPS1.373と打ちまくった。

 3・4月は25試合で打率.330をマークも2本塁打、7打点。チームも下降線をたどり、4月18、21日時点では今季最大の借金6を抱えた。しかし、5月が24試合で.302、9本塁打、19打点、そしてこの6月は16試合で.340、6本塁打、16打点と力を発揮。チームも上昇カーブを描き、3位につけてさらなる浮上を見据える。

 セイバーメトリクスの観点から野球の分析を行う株式会社DELTAのデータを見ても、岡本和の充実ぶりが分かる。同じ打席数をリーグの平均的な打者が打つ場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたか、または減らしたかを示す「wRAA」を見ると、29.0で両リーグを通じてトップに立つ。

 また、打者が創出した得点数を表す指標の「wRC」も55.3で1位。打者が打席当たりにどれだけチームの得点増に貢献しているかを評価する指標「wOBA」は.449で2位だ。得点圏打率は.232と決して高くないが、11日のソフトバンク戦、13、14日の西武戦と3試合連続で決勝打を放つなど、ここぞという場面で豪打を披露している。

 他にも四球割合「BB%」はキャリアハイの12.5%。四球数はリーグ4位の34で、出塁率は同2位の.414に及ぶ。今後もそのバットでチームに貢献していけば、逆転優勝も見えてきそうだ。