「悪役令嬢」なぜ人気? 小説の出版、10年で0→108点に急増

お金持ちのお嬢様だけど、わがままで高飛車な性格で「オホホ」と高笑い。そんな「悪役令嬢」を主人公にした本が相次ぎ刊行され、アニメ化されるなど人気ジャンルとなっている。なぜ今、悪役が人気を集めるのだろうか。

出版科学研究所の調べによると、タイトルに「悪役令嬢」を含む小説の出版点数は2012年が0点、13年も「悪役令嬢後宮物語」の1点だけだったのが、19年は55点、22年は108点と急増した。

様々なパターンがあるが、主流なのは現世ではさえない主人公が転生した異世界では大活躍して異性からモテるといった「異世界転生」の流れを受けたもの。主人公の女性が転生してしまったのは女性向け恋愛シミュレーションゲームの世界の悪役令嬢キャラ。自分が遊んだゲームだと、王子はヒロインに奪われ、自身は悪行がたたり身を滅ぼす運命が待ち受ける。破滅を回避するため、現世の知識やゲームのストーリーを知っていることを生かして奮闘する、という展開だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c23063905d68b276f9ea42bb87f25673da48ea4a