この国はもうすぐ滅びる。そう考えた安倍晋三は、自らが破壊者となって勇者たちの出現を促し、新しい時代を築くための捨て石になろうと決意する。



山上徹也
「"私が君の手によって滅ぼされ、君がこの国を導いてくれればこれ以上の喜びはない"

安倍さんは事件前日、私にそう告げて奈良へ向かいました。その時の安倍さんの顔は今でも忘れません。」

「この男は自分の身を地獄の炎で灼こうとしている…。
そう気づいた時、私にはもはや拒む術はありませんでした。全てを運命に委ねることにしました。」

「いつまでも悲しんでいてはいけません。安倍さんの成しえなかったことを、私が引き継がなければならないのです。」