0001それでも動く名無し
2023/06/25(日) 04:22:36.92ID:hEVLhNFr0ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者、プリゴジン氏は23日、通信アプリ「テレグラム」で、ウクライナ侵攻に加わるワグネル部隊の拠点がロシア軍の攻撃を受けたと批判し、「正義の行進」を行うと宣言した。ワグネルは翌日に露南部ロストフ州に入り、州都ロストフナドヌーの南部軍管区司令部を制圧。プーチン露大統領は24日、テレビ演説でワグネルの行動を「反乱」と指弾し、容認しない姿勢を強調した。露西部など一部では、鎮圧する軍とワグネルの戦闘が始まった。
プリゴジン氏はプーチン氏の演説後、テレグラムで「大統領は大きな間違いを犯した。誰も大統領の要求には屈しない」と訴え、従わない姿勢を強調し、「我々は愛国者だ」とも述べた。20年以上続くプーチン長期政権にとって国内での武装組織の反乱は大きな打撃となり、侵攻したウクライナでの軍事作戦にも影響を及ぼすのは必至といえる。
プーチン氏は演説で、プリゴジン氏の名指しは避けつつも、「我々は裏切りに直面している。常軌を逸した野心と個人的利益が反逆を招いた」と非難した。「内部の混乱は国にとって致命的な脅威であり、国民への打撃となる。意図的に武装反乱を犯す者らへの処罰は不可避だ」と強調した。首都モスクワや近郊などで必要な措置を取っていくと言明。事態の早期収拾を目指す姿勢を強調した。
プーチン氏はまた、ワグネル戦闘員に向けて「犯罪行為への加担をやめることだけが唯一の正しい選択だ」と訴え、プリゴジン氏に同調しないよう求めた。露国防省も24日、戦闘員への声明で「プリゴジンにだまされている」と呼びかけた。
ロイター通信は24日、露西部ボロネジ州を走るワグネルの軍用車の列を露軍ヘリが攻撃したとの目撃者情報を報道した。同州はロストフとモスクワの中間に位置する。ワグネルは首都を目指している模様で、軍は断固阻止したい構えだ。モスクワでは警備体制が強化された。
また、ボロネジ州の知事は、州内の給油施設で火災が発生したと発表。米紙ニューヨーク・タイムズは、同州で何らかの戦闘が起きた様子の映像を確認したとしている。
ワグネルが南部軍管区司令部などを掌握したロストフ州は、ウクライナ東部国境沿いに位置する。部隊や物資を戦線へ送る露軍の後方拠点として機能してきた。兵器なども備蓄されているとみられ、軍との衝突が長引くおそれもある。
タス通信によると、連邦保安庁（FSB）は23日、プリゴジン氏が「武装反乱を呼びかけた」として捜査を開始した。武装反乱の扇動の罪は禁錮12～20年が科される可能性がある。
ワグネルはウクライナ侵攻で激戦地バフムトなど一部の最前線に部隊を送ってきた。プリゴジン氏は侵攻の戦略をめぐってショイグ露国防相を激しく非難し、ロシア内部での対立が先鋭化していた。
プリゴジン氏は23日、ロシア軍の攻撃で多数の兵士が死亡したと主張。露国防省は「事実ではない」と否定する声明を発表した。プリゴジン氏は「この残虐行為にどう対応するか決める。次は我々の番だ」と述べ、「我々の若者を破壊した者は罰せられる」と訴えた。さらに「我々には2万5000人（の兵士）がいる。なぜこの国に混迷が生じているのかを明らかにする」と強調していた。
プリゴジン氏はたびたび国防省を非難してきた。23日の投稿では、ロシアがウクライナに対し「特別軍事作戦」を始めた理由について「ウクライナが北大西洋条約機構（NATO）とともに攻めてくるというストーリーを国防省がでっち上げ、国民や大統領をあざむいた」と主張した
