朝日新聞社は、日本高校野球連盟とともに主催する第105回全国高校野球選手権記念大会のポスターを作った。

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 撮影したのは17年前の第88回大会の優勝投手、斎藤佑樹さん(35)。

 斎藤さんは「趣味で始めたカメラが高校野球につながるとは想像もしていなかった。見ていて胸が熱くなる。そんな作品になっていればうれしいです」と話している。

 河川敷で暗くなるまで練習をした兄弟の姿に、大会のキャッチフレーズ「さぁ行こう、僕らの夢へ」を配した。

 東京都内で2日間にわたって撮影に臨み、日が沈む前後を狙って約1千枚を写したという。

 構図を決めるうえでキャッチフレーズに触発されたといい、「すごく心に響いた。夢に向かう人の背中を押せるよう、僕も気持ちを込めてシャッターを切りました」。

 斎藤さんは早稲田実(西東京)のエースとして2006年夏に全国制覇を果たし、プロ野球日本ハムでプレーした。

 21年の引退後、もともと投球フォームの確認のために使っていた一眼レフカメラでの撮影に熱中したという。

 高校野球情報サイト「バーチャル高校野球」のフィールドディレクターとして各地の高校を取材する際も自ら撮影し、昨年は写真展「引退後の景色」を開いた。

 ポスターは朝日新聞の販売店(ASA)や各地の球場などに貼り出される。(山口裕起)

https://news.yahoo.co.jp/articles/b6f5ddb4dcf5c3c3d764a338b741fe991ff04a11