25日午後4時頃、東京都新宿区のJR新宿駅付近を走行していた山手線外回りの電車内で、男性が包丁を持っていることに周囲の乗客が気づいた。電車が新宿駅に到着した際、乗客が一斉に車外に逃げ出し、周囲は一時騒然となった。警視庁新宿署によると、20歳代と50歳代の男性2人が転倒するなどして軽傷を負い、病院に搬送された。

刃物騒ぎがあったJR新宿駅前に駆けつけた救急車や消防車(25日午後4時58分、新宿区で)
 新宿署幹部によると、外国籍とみられる50歳代男性が刃渡り約25センチの包丁2本を持っていた。料理人だといい、任意の聴取に「勤務先の飲食店を辞め、使っていた包丁を持って電車に乗った」と話したという。包丁は2本とも布にまかれていたが、ほどけて周囲の乗客から見える状態になっていたとみられる。