そして、迎えた事件当日の8月6日、対馬被告は朝から万引きを繰り返す。まず午前7時過ぎ、自宅近くのコンビニで「爽健美茶」(108円)を、午前11時40分頃には新宿区内のコンビニで「ハイネケン」「バドワイザー」「アサヒスーパードライ」など酒4点(計908円)を窃盗。いずれも所持していた白いトートバッグに隠すなどの手口で成功した。

 だが、その数分後、近くの食料品店で「ベーコン」(859円)と「オリーブ塩漬け」(262円)を盗もうとしたところ、店員にバレてしまい、警察を呼ばれてしまった。「謝罪の言葉はないのか」と糾す店員に対し、対馬被告はこう答えた。

「こういう出会いになって残念です。出会い方が違えば食事に行きたかった」