中国へのサル輸出中止 活動家の提訴受け スリランカ
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3520dd42ef5668ae57a57450ea807faa8766fcb

スリランカ政府が、絶滅の恐れのあるサルを中国に輸出する計画を断念した。

 多額の対外債務を抱えるスリランカは、国内に生息する固有種のサルであるトクモンキー10万匹を中国に売り渡すことを検討していたが、計画を知った動物愛護活動家らが中止を求めて提訴していた。

 スリランカ政府が26日、裁判所に計画の断念を通告した。裁判所当局者はAFP通信に「中国にもどこにも輸出しないと代理人を通じて(政府から)連絡があった」と語った。

 トクモンキーは、スリランカに200万~300万匹が生息すると推計されるが、国際自然保護連合(IUCN)は絶滅の危険性も指摘する。一方、作物を荒らす害獣と見なされており、アマラウィーラ農相は、中国の動物園が欲しがっていると説明、輸出に理解を求めていた。しかし、医学研究のため大量の実験動物を必要としているのではないかと臆測する報道も流れた。