〈2019年12月4日〉との日付が書かれた遺言書には、大川総裁が有する〈すべての著作権〉と〈幸福の科学出版株式会社の全株式〉を長女の咲也加氏(32)に相続させる、とある。咲也加氏はある時期までは教団の副理事長を務めていたこともある人物だ。

 一方で、〈現預金、宝飾品等の私財について〉は、〈幸福の科学に遺贈する〉とした上で、〈家族への住居・生活費等の合理的配慮は、宗務本部が中心になって、この遺贈した私財の活用を考えてほしい〉としていた。ちなみに、検認に現れた教団側の弁護士は、咲也加氏の弁護士も兼ねていると話していたという。

 遺言書の通り、咲也加氏と幸福の科学が一旦は遺産を取得することになる可能性が高いが、他の相続人は何もなしというわけではなく、遺留分を請求できる。遺留分とは最低限、遺産を相続する権利のことで、本来の相続分の半分。子供らはそれぞれ遺産総額の20分の1を受け取れることになる。

「咲也加は元々、天照大神の生まれ変わりとされていたのですが、隆法が亡くなる少し前、本当の過去世は妖怪お多福だという設定に変わりました。過去世が変更されて神としての格が失われるのは、教団内では再起不能を意味します。その“お多福”に著作権を全て譲るという遺言に、信者さんたちが納得するのかどうか……」(同)

 たしかに“妖怪お多福”が新総裁ということには違和感を抱く信者もいるかもしれない。さらに、こんな気になる話も。

「教団内では咲也加が(隆法氏を)呪い殺したということになっているそうです」(きょう子さん)

https://news.yahoo.co.jp/articles/0350248209b684e3e9b782c0daf6f31035951015