京都市右京区の閑静な住宅街の中にある「京都花園教会水族館」。この水族館では約190種類もの魚やカメなどの爬虫類などが展示されています。12年前に開館し、入場は無料で寄付金だけで運営されているということです。

地元の子どもたちが毎週訪れるなど「憩いの場」となっているということですが、この水族館で約2週間前にある異変が起きました。篠澤俊一郎館長が屋外で展示していた水槽の中で魚が複数死んでいるのを見つけたということです。

水槽にはコイや金魚など約60匹の魚がいたということですが、そのうち約50匹の魚が死んだということです。

その後篠澤館長が水槽の中などを確認したところ、『たばこの吸い殻』1本を発見しました。水槽の中には死んだ魚以外にもぐったりして元気がない魚もいましたが、篠澤館長が別の水槽に移し経過を観察したところ、魚が元気に泳ぎだしたということです。

こうした状況から毒性の高い「ニコチン」が含まれる吸い殻で水質が変化したことが、魚が死んだ原因である可能性が高いと篠澤館長は判断したということです。

篠澤館長はSNSにも「許せない!タバコの吸い殻で野外水槽の魚がほぼ死に絶え、子どもの憩い場が奪われました。当館の野外水槽のコイや金魚が立て続けて死んだので原因を調べるべく水槽内を調査したところ、一本タバコの吸い殻がでてきました。絶対にやめて下さい」などと発信していました。

篠澤館長は今回の事態を受け、屋外展示を中止せざるを得なくなったということです。篠澤館長は「楽しみにしてくれていた子どもたちがいたのに申し訳ない。こうしたことはやめてほしい」などと話しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4bea2a55b865b17221113b68e89b0e55048f2c66