夏場でも3人に1人がエアコンを使用せず、その理由は電気代がもったいないから―。空調大手のダイキンが29日発表した調査で、こうした実態が明らかになった。

【いくら値上げ?】大手電力7社の家庭向け電気料金

調査は同社が熱中症対策への意識や、梅雨時や夏場のエアコンの使用実態などを把握するため、6月2~6日に全国の20~60代の男女を対象に実施、有効回答は1046人だった。

その結果、梅雨の時期から夏場にかけ、なんらかの熱中症対策に取り組んでいる人は87・9%に上り、このうち「エアコンの使用」を挙げた人は梅雨時が69・0%、夏場には78・9%だった。

ただ、全体では、エアコンを使っていない人が梅雨時には40・4%、夏場には31・3%に達し、その理由を尋ねると、約半数(梅雨時46・7%、夏場50・4%)が「電気代がもったいないから」と回答した。

同社は「電気代の値上げが続く中、消費電力の大きいエアコンを使うことへのジレンマやためらいがあることがうかがえる」と分析。その一方で、東京都の調査で「熱中症死亡者の9割以上がエアコン不使用だった」ことなどを挙げ、猛暑や湿度の高い状態が続くこれからの時期には、エアコンを適正に使用することの重要性を訴えている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/61433f64585590d61469f448a82ff9606391e5d3