Twitter障害はスクレイピングではなく“自己DDoS”が原因?
tps://www.itmedia.co.jp/news/articles/2307/02/news036.html

Twitterのオーナー、イーロン・マスク氏は7月1日、Twitterでの“サービスの低下”の原因を「数百の組織がTwitterのデータを極度なレベルでスクレイピングしている」ことだとツイートしたが、原因は別のところにあるようだと、フリーランスのWeb開発者、シェルドン・チャン氏がMastodonの投稿で指摘した。

 この“サービスの低下”で、多数のユーザーが投稿を読めなくなっている。マスク氏は2日、「極端なレベルのデータスクレイピングとシステム操作に対処するため」にユーザーが読める投稿数に制限を加えたとツイートした。

 だがチャン氏は、異常なトラフィックの原因として、TwitterのWebアプリのバグにより、無限ループ状態でTwitterにリクエストが送信されていることを発見したと動画を添えて説明した。この動画では毎分数百件のリクエストが送信されていることが確認できる。

左の動画は、レートが制限されているというエラーメッセージが表示されていることを示す。右の動画は、TwitterがTwitter自身に対し、1秒当たり約10件のリクエストを送っていることを示す。このエラーが「最も壮大な自己DDoSを発生させた」とチャン氏は説明する。「信じられない。素人か」。

 Twitterの元Safety & Integrity担当ディレクター、ヨエル・ロス氏はBlueskyの投稿で、「(Twitterが)レート制限をいじってサイトを破壊したのはこれが初めてではない。この機能が厳重に管理されている内部ツールの1つであることにはちゃんと理由がある。これをいじるのは、Twitterを崩壊させる最も簡単な方法だ」と語った。